0

日本初!?世界農業遺産×ワーケーション「#梅収穫ワーケーション」がみなべ町で開催されました

ぷらむ工房代表の岩本です。

いつもぷらむ工房をご愛顧いただき誠にありがとうございます。

世界農業遺産活性化プロジェクトの一環として、6月1日から 1ヶ月間、「梅収穫ワーケーション」をみなべ町で開催しました。

この取組は、ワーケーションや人材育成のパイオニアである島田由香さんが代表を務める「Team WAA!」と、私と、みなべ町の有志が、中心となり「世界農業遺産×ワーケーション」で、世界農業遺産の認知度向上や地域活性化を図ろうと今年スタートした取組で、都市部のワーケーターの皆様が、世界農業遺産認定地域であり、日本一の梅生産地であるみなべ町を訪れ、梅農家で青梅収穫のお手伝いをしながら、ワーケーションを行なった事業です。

少子高齢化が進む中、この素晴らしいみなべ町の自然と梅産業、これを末長く後世までより良い形で残していくための取組の一環です。

普段あまり日記を書かないので、大変読みづらい部分もあるかと思いますが、今回、地域にとって大変素晴らしい効果がありましたので、ことのきっかけから詳しい内容をご報告させていただきます。
※各写真はTeam WAA!の皆さんや梅収穫ワーケーション参加者の皆様のSNSからも抜粋させていただいております。あらかじめご了承ください。

.始まりは出会い

私が地元の共通の知人の紹介で島田由香さんと初めて出会ったのは、2021年12月。そこで私が何気なく地域の課題を島田さんに相談したことがきっかけでした。

内容は「世界農業遺産である、みなべ・田辺の梅システムを、もっともっと多くの方に知ってもらい、少子高齢化に伴う紀州南高梅の耕作放棄地や農業後継者問題の改善に繋げることはできないだろうか」ということでした。

人材育成のパイオニアである島田由香さんは、普段からワーケーションを全国に普及する活動をされており、今回この相談をさせていただいた際に「ワーケーションと農業を組み合わせて、両方を盛り上げていこう!」とご提案いただき、これが今回の「梅収穫ワーケーション」の始まりとなりました。

2.全てが初めて

なにしろ都心部中心の方々で一度も梅作業はおろか、みなべ町にすら来たことがないワーケーターを集めて、6月に初めて会う超農繁期の梅農家さんのところで収穫作業をガチで手伝うという、企画する側も参加する側も受け入れる農家さんも、全てが初めての試みでした。

「服装はどんなの?」「虫は居るの?」「梅はどうやって取るの?」「やってはいけないことは?」「移動手段は?」「集合場所は?」「送り迎えは?」「宿泊は?」「Wi-Fiあるの?」「食事処は?」「抗原検査必須」などなど、なにしろこの企画に関する金銭的な補助など一切なく、全ての方がボランティアであり、全てが初めてのため、みなべメンバーとTeam WAA!の皆さんと何度もミーティングやリモート会議を重ね、ワーケーション参加者の説明会も何度か行い、農水省・和歌山県庁・みなべ町役場の皆さんにも相談共有したりして、本番の6月1日を迎えました。

リモート会議の様子

3.Team WAA! = ONE PIECE

島田由香さんを代表とするTeam WAA!のコアメンバーは、なんと6月中1ヶ月間みなべメンバーの古民家に住み込みで運営をやってくれていました。「こんな別次元で別世界のような田舎の古民家に本当に住むの?」と思いましたが、コアメンバーの皆さんからは何一つ文句も愚痴も聞いたことがなく、それどころかいつ何時でも明るく元気で、本当に沢山のパワーをもらいました。

そして、ワーケーション参加者の皆さんの中には、超有名人やインフルエンサー、会社経営者、日本全国の自治体の皆様などなど、今みなべにいるのが信じられないような各界の素晴らしい方々が沢山いらっしゃり実際に農作業をお手伝いいただきながら、ラジオ取材をしていただいたり、SNSで世界農業遺産・梅収穫ワーケーションをPRしていただいたり、ダム際ワーキングのパイオニア「沢渡あまねさん」には、梅作業手伝いでお疲れの中、みなべ町高城・清川地区にある「島ノ瀬ダム」にて「ダム際ワーキング」を開催していただいたり、イクボスで著名な「安藤哲也さん」には、梅収穫のピークと重なった梅収穫作業後の夜に講演会を開いていただいたり、ここでは書ききれないほど他にも沢山の素晴らしい方々にご参加いただき、私個人にも地域に対しても様々な知識とパワーをいただきました。

(沢渡あまねさんのノートにも、今回の梅収穫ワーケーション+ダム際ワーキングの様子が大変わかりやすく紹介されていますので、リンクを下部にシェアさせていただきます)

【リンク】
沢渡あまねさん:みなべ町 #梅収穫ワーケーション と #ダム際ワーキング に参加してきました!

1日の梅作業終了後の安藤哲也さんのご講演の様子

島田由香さんとTeam WAA!のメンバー皆さんは、情熱と深い友情をもって、このように日本全国様々な地域と関わりを持たれ、様々な地域に元気と勇気を与えていらっしゃることを今回実感させていただき、本当に大感動と大感謝しています。

「Team WAA!という同じ船に乗り同じ志を持ったメンバーが、愛と友情と情熱をもって、降り立つ島に元気と勇気と幸せを与えて旅をしている」

最近うちの子供がよく見ている「アニメONE PIECE」と重なり、そしてこの現実に大感動で涙が出るほど大感謝しています。

4.参加者の皆さん・梅農家さんに起きた心の変化

30日間終わってみると、何と6月1ヶ月間で合計約140名の梅収穫ワーケーション参加者数となっていました。

参加者の方々の感想は、
「普段の仕事と違う農作業に没頭することができ、頭の中が空になってリフレッシュできた」
「緑視率が高く脳が休まり活性化し、普段の仕事も捗った」
「農業の大切さ尊さがわかった」
「農家さんと色々話ができ関わることができてよかった」
「来年も必ず参加する」
などなど、沢山の嬉しい感想をいただきました。

これが、島田由香さんが推進する「真のワーケーション」(リフレッシュする休みではなく、働く場所やする体験を変えることで、いつもいっぱいになっている頭や心を空にすることで、自分とつながりなおし他人や世界とつながりなおす、Purposeを見つけ直すこと)なんだなと改めて感じさせていただきました。

6月が始まったばかりの頃は、参加者の皆さんだけでなく、受入先の梅農家さんもどのような人が来るのか、本当に都会の農業素人の方が梅作業できるのかと不安と緊張をされていたようです。(これは私たちみなべメンバーも正直、暑く大変な梅作業に途中で音を上げてしまわないか不安に思っていました)

ですが、初日・2日目・3日目と過ぎていくうちに、完全ボランティアでありながら、どんな作業でも真剣に取り組んでくれる参加者の皆さんの気持ちや行動に、梅農家さんの表情がガラッと変わっていき、
「次はどんな人が来るのか楽しみ」
「今までの梅農家人生で一番楽しい」
「人手が足りていないので本当に助かった」
「来年もぜひ来てほしい」
「6月が終わったら心が梅収穫ワーケーションLossになるかも」
など、ポジティブな心で最高の笑顔となっていきました。

このように日本にとっても、日本一の梅の産地「みなべ・田辺」にとっても、とても大切な農業(一次産業)に関わる関係人口が、このように新しくポジティブな形で増えたことに心から感謝します。

 

参加者の皆さんの実際の感想や、日々最高の笑顔に変わっていく梅農家さんの表情などは「#梅収穫ワーケーション」で検索して、ぜひご確認ください。

5.最後に

梅収穫ワーケーションは、梅収穫の労力としてだけでなく、コロナのせいで何か元気がでなかったこの地域に、このように沢山の刺激と活気と元気をいただき、そして勉強する機会もいただき、私にとっても地域にとっても一筋の光が差したようで、本当に本当に最高の1ヶ月間なりました。

島田由香さんはじめTeam WAA!の皆さん、ワーケーション参加者の皆さん、梅農家の皆さん、そしてマスコミや自治体の皆さん、今回関わっていただいた全ての皆様に、心より感謝申し上げます。

今回いただいた貴重な機会を無駄にすることなく、必ず今後に繋げていけるよう私を含むみなべメンバーも、さまざまな面で尽力していきたいと思います。

今後ともそして来年の梅収穫ワーケーションもどうぞよろしくお願いします。

#梅収穫ワーケーション

#世界農業遺産

#みなべ・田辺の梅システム

#紀州南高梅

#みなべ町

#援農

#就農

#田舎暮らし

#島田由香

#Team WAA!

#ウェルビーイング

#ダム際ワーキング

#沢渡あまね

#イクボス

#安藤哲也